30歳未経験、デザイナー転職への道
さまざまな理由で今の職種を変え、転職を考えている人は多いと思います。そこでネックとなるのは年齢と経験です。全く畑違いの業界へ転職することは、いままでのキャリアを捨て、給料も減ってしまうと考えるのが普通です。 しかし、これから「新しい人生への道」を歩もうとしているあなたにとって、キャリアが無くなるのも給料が下がるのも、ひとつの通過点です。 自分の考え方次第で、いままでよりもっと素敵な人生にすることができると思います。30歳なんてまだまだ何でも挑戦できますよ!
私の場合は、未経験での転職なので給料は低く、キャリアゼロスタート!
異なる業界への転職
30歳未経験でデザイナーに転職したときの私は、7年間ほどのシステム業界の実務経験があり、給料もそこそこもらっていたと思います。 しかし、自分の仕事力に限界を感じ無価値感を持ち挫折、それを自分で認めることで、7年間の実務経験や給料はどうでもよくなりました!!! ここから、異なる業界へ転職して、新しい道が開けるとワクワクしたのを覚えています。 今にしてみれば、この7年間のシステム業界の実務経験は私の財産となっています。
未知の世界であるデザイン業界へ
特に夢があったわけでもなかったので、自分が楽しいと思う仕事ができればいいなと考えていました。子供のころは漫画や絵を書くことが好きだったので、デザイン業界を選択しました。 当時、デザイン業界はどんな仕事をするのかまったくわかってない中で、なんとなくカッコイイ、華やかな職種のデザイナーになろうと決めて転職活動を始めました(笑)
無知なおかげで「どうせ無理だ」という思いは無かったのがよかったか。
30歳 未経験でデザイナーになれるのか?!
結論から言うと、なれます!(なれました!)。 私の場合は、挫折して後がないことが覚悟となり、ガムシャラに頑張ったことでデザイナーと言っても恥ずかしくないところまでにはなれたかなという感じです。 (すごいデザインはできませんが、生活できて、お客様に喜んでいただけるレベルにはなっているかと)
ポイントは、諦めないこと! とにかく行動すること! 神を信じることw
デザイナー未経験の求人を探す
今や、ネット上で多くの求人情報が検索できます。しかし、新卒の美大卒、専門学校卒での未経験はありますが、中途採用でデザイン業界未経験はなかなか無いのが現状です。(自分が採用側だったとしたら、なかなか勇気のいる募集要件になりますね) そこで諦めず、根気強く求人を探していると見つけることができるのです! ただ、厳しい条件であることがほとんどです。例えば、給料が低い、残業が多い、根性が必要、華やかに感じない…、デザインしない?!、バイトレベルのアシスタントなどなど。
挫折した私にとっては、採用してもらえるチャンスがあるのなら、厳しい条件は関係なかったのです! 条件に縛られているようだと覚悟が足りません(笑)。運良く入社できても長続きしないかもしれませんね。 ここは、「新しい人生への道」のスタート地点に立つことを目標としましょう。あれこれ考えず、まずは行動してみることをお勧めします。
最近では、私の転職活動時にはあまりなかった「自分が希望した求人を紹介してくれるサービス」もあるようで、便利な時代になったと感じます。
<当時、私が利用したデザイナーの求人サイト>
「Findjob」です。 デザイナー未経験OKの案件、その次に転職したデザイン会社もFindjobで見つけました! Findjobにデザイナー募集を出して採用までしました! 今自分があるのはFindjobのおかけだと勝手に思っています(笑)
デザイン専門学校という選択
私の場合、ラッキーな部分もあり、まったくデザイン業界の知識をしらなくても転職できましたが、入ってからが大変でしたね…。 デザイン専門学校で、基本的な知識、デザインソフトの操作、よいデザインを見る、触れる、感じる、真似るなどが経験できることはとても意味があると思います。専門学校に行ったからデザイナーになれるということではないので、主体的に学ぶ姿勢が大事になることは言うまでもありません。 ポートフォリオにも、専門学校での課題などを掲載しやすいです。(ポートフォリオのネタを作る意味でも、デザイン専門学校に行くのは価値があると思います。)
採用担当だったときの視点から見ても、デザイン実務未経験とデザイン専門学校卒とでは大きく違って見えました。
おすすめのデザイン専門学校をピックアップしてみました。自分に関係のあった学校など、主観も入っていますが、参考になればと思います。
ポートフォリオ
デザイナーという職種に応募するからには、自分が表現した形(デザインセンス的なもの)が必要になってきます。 実務経験者であれば事例を載せたポートフォリオ、実務未経験者でも自分が考えたお題に対してデザインしたものをポートフォリオにしている人もいます。どのような物でも、言葉以外で表現した造形物があるといいですね(絵、イラスト、WEBサイト、他) 「30歳未経験ですが、努力と根性で頑張ります」と履歴書に書いても選考される確率は低いでしょう。
採用企業の中には、デザイン業界に染まっていない他業種の人材をデザイナーとして採用したいというところもあります! 私のケースがそれに近い求人内容でした。(デザインソフトも使えない、デザインの基本も知らない。でもチャンスはあります) 私は、造形物もなければポートフォリオを作るという概念すらなかったので、プログラマーとして勉強していたホームページを履歴書に書きました。 すると、そのホームページの一部分のデザイン的表現?が目に止まったらしく、書類選考が通ったのです!
書類選考通過から、面接、課題提出まで
書類選考が通って面接までたどり着いたら、面接に持っていく資料を準備します。(履歴書、ポートフォリオ、職務経歴書) 私の場合は、ポートフォリオはなく、職務経歴書にシステム業界でやってきた技術実績を連ねました。(しっかり仕事をこなしていた人という感じをアピールできたんじゃないかと思ってます) デザイン実務未経験なのでポートフォリオが無く、何もデザイン的なアピールができませんでした。(できれば、自分が考えたお題でデザインしてみて、ポートフォリオにするとよいですね)
私が過去に入社したデザイン業界の会社は、面接をクリアするとデザイン課題が出されました(持ち帰って家で作成する)。実際にあったのは「雑誌のレイアウトの組み替え(要素は変えずに見せ方を変える)」というものでした。デザイン未経験のため、どうしていいかまったくわかりませんでした。わからないながらも要素をグループ分けして、他の雑誌のデザインを真似してなんとか提出しました。結果は合格!これで30歳未経験でデザイナーに転職できたのでした! その次のデザイン会社に転職する際の面接では、「雑誌のレイアウトの組み替え」と「最近、旅行で印象に残った景色を画用紙にラフスケッチする」という2つの課題を面接の場でやったこともありました。